【書評】　お金が教えてくれること　家入一真　著

本書は、お金の話というよりは、著者の自叙伝といった感じ。
お金のことが系統立てて書かれているわけではなく、全体としてのまとまりはあまりよくないかもしれません。
しかし、机上の空論ではなく、著者の実体験に基づく考えが所々に散りばめられていて、非常に説得力があります。
そのキーワードを拾っていくと、以下のような感じです。
・時間がないと、何かに追われるばかりで立ち止まって考えることができない。まずは１回立ち止まって、落ち着いて考えてみよう。
・応援してくれる人たち、これらの人たちからの評価、これは大きな財産だ。資産はお金ではなくフォロワーだ。
・思考停止している人は、時間をつぶすためにお金を使っている。
・給料０円でも、給料以外のメリットを与えることができれば、働きたいという人は現れる。
・何もしないことは、リスクでしかない。
・たくさんの顔を持つべきだ。
・もっと自由に、切磋琢磨して、ガンガン新しいことをやったらいい。
・自分自身をよく観察し、今、自分に何ができるかを知ること。
・これからの時代、体験や経験が価値を持つ。
・固定観念を疑って、一回取り払ってみると、意外に生きやすくなる。
・どんどん外の人に会って、外の刺激を取り入れる。
・意識してしがらみを取り払え。
・一社に依存せず、多数から小額をもらう。
・走りながら考える。
このように、目新しいことはあまりありませんが、非常に読みやすく、筆者のようにたくましく生きたいと思わせてくれる一冊でした。